大阪府済生会野江病院
太田 秀一 先生
外科
大阪府済生会野江病院。腹腔鏡手術チームリーダー外科医
プロフィール
太田 秀一 先生
今回ご紹介する病院は、大阪市城東区にあります「大阪府済生会野江病院」(以下当病院)です。
当病院は、昭和26年に設立された病床数382床の城東区、鶴見区の拠点病院です。
太田先生は、関西医科大学医学部卒業後、京都大学の外科に入局、京大病院、静岡市立静岡病院、朝日大学歯学部付属村上記念病院など複数の病院に勤務された後、平成14年より当病院にお勤めになっています。
学生時代にラグビーをされていたご経験もあり、スポーツマンらしく爽やかで温和な印象の先生です。
当病院は、昭和26年に設立された病床数382床の城東区、鶴見区の拠点病院です。
太田先生は、関西医科大学医学部卒業後、京都大学の外科に入局、京大病院、静岡市立静岡病院、朝日大学歯学部付属村上記念病院など複数の病院に勤務された後、平成14年より当病院にお勤めになっています。
学生時代にラグビーをされていたご経験もあり、スポーツマンらしく爽やかで温和な印象の先生です。
■病院・クリニックの特徴を教えてください。
当病院では、平成14年より術後の回復力が早く、手術痕が目立ちにくい整容性に優れた腹腔鏡下手術を積極的に取り入れており、胆のう結石症にたいする胆のう摘出術だけでなく、急性虫垂炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の穿孔、腸閉塞、急性胆嚢炎などの良性疾患や大腸癌、胃癌、食道癌、肝癌などの悪性疾患に対しても患者さんそれぞれの根治性と安全性を十分考慮した上で腹腔鏡下手術の適応としています。
例えば平成20年度、胆のう摘出手術は149件中143件、急性虫垂炎手術は95件中91件が腹腔鏡手術によるもので95%以上の採用率で、大阪の病院の中では最も多い採用率です。
乳がんについても、約半数の患者さんに乳房温存手術を行っており、それぞれの患者さんが最も適した治療法を選択できるように、常にQOL(生活・生命の質)を重視した治療を行っています。
そのような実績を評価され、平成21年3月には大阪府がん診療拠点病院に指定されました。
事例として、急性虫垂炎に腹腔鏡手術を採用するメリットをご紹介します。
1. 急性虫垂炎に罹患する患者さんは、中学・高校生など比較的に若い年齢層が多く、受験やスポーツなど貴重な学生生活に早く復帰したいというニーズに対応することができます。
2. 従来方式の開腹手術では、筋肉を切るために術後の回復に時間がかかり、傷痕が目立つというデメリットがありますが、腹腔鏡手術では筋肉を押し広げる施術なので体へのダメージが少なくなります。
3. 腹腔鏡手術は、開腹手術に比べると手術に要する時間や手術費用がかかるケースもありますが、その代わり入院日数が少なく早期に退院できるので入院費用も含めたトータルコストで見た場合、経済的にも大差はありません。
4. 腹腔鏡手術の大きな利点として、カメラで腹部内部を隈なく見ることができるので、想定外の婦人科系の卵巣の炎症や腹膜炎を発見したり開腹手術にはないメリットがあります。
但し、症状によっては、腹腔鏡で行うことが物理的に困難な場合もあるため、ケースバイケースで、メリット、デメリットを勘案して患者さんのニーズに沿った治療を行っています。
当病院の外科スタッフは、現在13人と人材面でも充実していることもあり、消化器系の疾患は24時間体制で緊急手術にも対応されています。
また当病院は、手術以外に外来での抗がん剤治療なども、がん診療拠点病院として、その役割を果たしています。
2011年には、隣接地に移転し新築の病院が完成する予定で、最新の医療施設が整うことになり、城東区や鶴見区の中核病院に留まらず近隣地域の患者さんの幅広いニーズに対応することが可能になります。
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