阪神野田駅前ファミリークリニック

衣畑 成紀 先生
内科 / アレルギー科 / 皮膚科
取材日:2019年10月04日
阪神野田駅前の内科・皮膚科・アレルギー科「阪神野田駅前ファミリークリニック」

プロフィール

衣畑 成紀 (きぬはた しげき) 先生
経歴
[ 学 歴 ]

1997年
私立甲陽学院高等学校 卒業
2004年
大阪医科大学医学部医学科 卒業
2015年
大阪市立大学大学院医学研究科 博士課程修了

[ 職 歴 ]

2004年~
長吉総合病院 臨床研修
2005年~
大阪市立大学医学部附属病院 臨床研修(皮膚科など)
2006年~
SANTA CRUZ HOSPITAL(ブラジルサンパウロ市)フェロー
2007年~
大阪市立大学医学部附属病院 総合診療センター 入局
大阪市立総合医療センター 総合診療科
2008年~
大阪市立大学医学部附属病院 総合診療センター
2009年~
市立福知山市民病院 総合内科
2010年~
大阪市立大学医学部附属病院 総合診療センター
2015年~
市立藤井寺市民病院 内科
大阪市立大学医学部附属病院 総合診療センター
その他、救急医療、診療所での外来・訪問診療に従事
2019年6月
阪神野田駅前ファミリークリニック 開院
資格・所属学会
資格・所属学会 ]
・大阪市立大学大学院医学研究科 医学博士
・大阪市立大学医学部附属病院 非常勤講師
・日本内科学会認定 総合内科専門医
・日本プライマリ・ケア連合学会認定 家庭医療専門医・指導医
・日本病院総合診療医学会認定 病院総合診療医
・社会医学系専門医協会 社会医学系専門医
・日本医師会認定産業医
・大阪市立大学医学部附属病院 緩和ケア研修会 修了
・臨床研修指導医
・難病指定医
・日本救急医学会認定ICLS・BLSコースインストラクター
受賞歴・出版物
2017年
大阪市医学会学会賞受賞
趣味
学生時代にブレイクダンスをしていました。そのブレイクダンスの元になっているブラジルの国技でもある格闘技「カポエイラ」に魅せられてしまいました。ブラジルの病院に勤務している頃は、本場のカポエイラを体験することもできました。
今回は阪神野田駅前で2019年6月に開院されたばかりの「阪神野田駅前ファミリークリニック」の院長、衣畑成紀先生にお話しを伺いました。「森林浴と木漏れ日」をコンセプトにした内装に先生の温かさが詰まったとても素敵なクリニックです。

患者の方に向けてメッセージをお願いします

このたび『阪神野田駅前ファミリークリニック』を開院させていただくことになりました。
開業前は、大学病院で総合診療医として、原因がわからないと言われる方の診断・治療や、総合内科専門医・家庭医療専門医として生活習慣病・訪問診療・救急受診の患者さんを診てきました。
しかし、病院の『医者』と『患者』のような近そうで遠い存在ではなく、その間に立って何でも相談してもらえる存在でいたい。そして、もっと患者さんやその家族に寄りそってどんな悩み事にもしっかり耳を傾けて診ていける「ホームドクター」として活躍したいという思いから開院することにしました。
気になる症状や健康上の悩みなど、何かございましたら、お気軽にご相談ください。

ドクターになったエピソードや開業するに至った思いを教えて下さい

私自身が子供の頃からひどいアトピー性皮膚炎に悩まされたことがきっかけです。
母が色々な病院を連れて回ってくれたのですが、なかなか治らず・・・
それなら将来、自分で自分で治そうと皮膚科の医師を志しました。
私も若い頃から同じ経験をしていますから、患者さんのつらいお気持ちがわかります。
「絶対に治してあげたい」という気持ちで治療にあたっています。

信条や座右の銘など、またそれにまつわる想いがございましたら、教えてください。

ライバルは昨日の自分
日々進歩する医療の業界で、得意なことばかりでなく、幅広い知識を身に着け、昨日より今日は一歩でも半歩でも前へ進んでいる自分でありたいと常々思っています。

病院・クリニックの特徴を教えてください。

『病気ではなく、病人を診る』これが私たちのモットーです。
総合診療医は、病気のことだけでなく、患者さんの心の健康面や家族関係、就労・経済状況などの生活背景まで多角的に診ていきます。それによって新たな問題の早期発見と早期対応ができるからです。それがつまりは、『病気ではなく、病人を診る』ということです。
幅広く診療し、地域の皆さまに安心して受診していただけるクリニックでありたいと願っています。気になる症状や健康上の悩み、どこの科へ行ったらいいのかわからないなど、何でもお気軽にご相談ください。
当院で対応できない症状や疾患については適切な医療機関にご紹介いたします。

待っていただいている間もリラックスしてもらえるように
クリニックを受診されるかたは「つらい」という思いでこられます。そんな患者の不安や緊張を解きほぐして差し上げれるよう、待合室に広く開放感を持たせました。
コンセプトは「森林浴と木漏れ日」。
「木」を3つ書いて「森」と読みます。
受付から待合室にかけては、森をイメージして、3本の木をあしらいました。
幹の太さやカーブの具合などは業者様にアイデアを提案し、何度も打ち合わせを行うなど、一番こだわりました。
天井は葉っぱを、椅子は草原をイメージして緑に、天井の格子の間にダウンライトを配置し、木漏れ日が降り注ぐ感じを出しました。小鳥のさえずりのBGMも流し、森で森林浴を楽しんでいるような気分を味わっていただけるようにしました。
カウンター越しには、トリックアートなども飾り患者さんに楽しんでいただけるようにしました。
またデジタルサイネージを設置し、病気のことについて少しでも理解を深めていただけるようにしました。
お子さんから大人の方まで、楽しく通っていただけるような空間になっていると思います。

スタッフの対応
患者さんは不安を抱えてクリニックに来られます。そんな患者さんが思っていても言いにくいことや言い足りないことを汲み取り、目線を合わせ、こちらからお声掛けをすることをスタッフ共々こころがけています。
私自身も診察室に座ったまま患者さんを呼び入れるのではなく自分で診察室の扉を開けて患者さんを招き入れます。患者さんが待合室で待っている間のご様子を見ることからが診察だと思っています。体のことはもちろん、メンタルの面でも何かいつもと変わったことはないか気にかけ、お声かけするように心がけています。医療というのは人と人との繋がりだと思います。小さなことから、気配りを忘れないように、患者さんの気持ちに寄り添える医療人でありたいと思っています。



推薦ドクターの声

葛西医院 小林 正宜 先生

衣畑先生は私の大阪市立大学病院時代のとても尊敬する先輩で、常に患者さんの気持ちに寄り添った診療を心がけておられます。多くの患者さんの診療に貢献され、難しい疾患もたくさん診て来られました。病気に対する知識を常に勉強されておられ、さらに病気だけを診るのではなく、患者さんの想いや背景を考えた診療をされております。どのようなことでも相談できるので、地域の方々のかかりつけ医としてお勧めできる素晴らしい先生だと思います。

地域医療サポーター 松谷 麻里子
まず、待合室に入って、まるで森の中にいるようなリラックスできる空間に癒されました。
お話しを聞くにつれ、人と人との関わりを大切にしたいという衣畑先生の願いが込められた、空間であることがうかがえました。
衣畑先生は、直前に勤務されていた大阪市立大学医学部附属病院では、研修医や学生へ医学教育をされていらっしゃいました。
その時に感じたのが、医療のプロフェッショナルと患者さんとの医療の知識の差だということです。患者さんとより良い関係を築くためには、その差を埋めることが重要だと考え、健康セミナーやデジタルサイネージを通して、医療の知識をわかりやすくお伝えすることを実践されています。
医師は患者さんの気持ちに寄り添い、同じ目線でコミュニケーションをとり、診察をおろそかにしないことはもちろん、その一方で、患者さんにも医療の知識をもっと深めていただくことで、お互いの距離がぐっと近づくのではないかとおっしゃいます。
また、医療でない部分でも地域の人たちのお役に立てたらと、ハンドマッサージやアロマのワークショップなどのイベントを開催されており、待合室を地域の皆様に気軽にコミニティーの場としてとして利用いただき、クリニックで色々な人と繋がっていただければと願っておられます。
衣畑先生自身が、子供の頃からひどいアトピー性皮膚炎に悩まれたという経験をお持ちなのもあり、患者さんのお気持ちが良くわかるのだと思います。
私の目を見てゆっくりとお話ししてくださる衣畑先生からは、優しく温かいオーラと同時に信念の強さを感じることができました。
衣畑先生のような先生に診ていただける患者さんはとても幸せだと思います。