勝野内科クリニック

勝野 朋幸 先生
内科 / 糖尿病科
取材日:2024年11月07日
患者さんとそのご家族に寄り添う医療を目指してー勝野朋幸医師が語る、医療への想いと開業への決意

プロフィール

勝野 朋幸 (かつの ともゆき) 先生
経歴
兵庫医科大学 糖尿病内分泌免疫内科 特別招聘教授
兵庫医科大学 糖尿病内分泌免疫内科 前准教授/リハビリテーション学部 前教授
資格・所属学会
日本内科学会 内科認定医/総合内科専門医
西宮市医師会看護専門学校 講師
日本内科学会  学術評議員(近畿支部)
日本糖尿病学会 学術評議員(全国)
日本老年病学会 代議員(全国)
日本先進糖尿病治療・1型糖尿病研究会 世話人
兵庫県糖尿病対策推進会議 幹事
兵庫県糖尿病療養指導士連合会 副理事
医学博士(兵庫医科大学)
医師として30年近いキャリアを持つ勝野朋幸医師が、新たに西宮市で「勝野内科クリニック」を開業されました。 「患者さんにもっと近い距離で、必要なときにすぐ診る医療を提供したい」という強い想いから開業を決意されました。その温かい想いが込められたインタビュー記事をぜひご覧ください








患者の方に向けてメッセージをお願いします

患者さんを診るとき、私はその方の背景にあるご家族のことも必ず考えます。そうすることで、患者さんが元気を取り戻し、ご家族も安心され、暮らしの質が向上するのです。そのため、私は患者さんを診るだけでなく、ご家族全体の生活を支えるような視点を大切にしています。

ホームページにも「患者さんご家族の皆さん」と記載していますが、これは患者さんだけでなく、その奥さんや旦那さん、子どもさんなどの生活も守りたいという私の想いを表しています。患者さんが病気で倒れれば、家庭の雰囲気や家族の在り方が大きく変わることを何度も見てきました。患者さんとそのご家族が笑顔で暮らせる医療を目指して、これからも誠心誠意診療に励んでいきます。

ドクターになったエピソードや開業するに至った思いを教えて下さい

私が医師を志したのは、「人の役に立つ仕事をしたい」という想いが原点です。 世の中には人を助ける仕事がたくさんありますが、自分の努力が直接的に人の役に立ち、その結果が目に見える仕事を探したとき、「医師」という道に気づきました。

開業については、コロナ禍がきっかけでした。大学病院には先端医療や入院設備などの良さはありましたが、患者さんとの距離が遠かったと感じる場面も少なくありませんでした。 「もっと患者さんに近い距離で接し、必要なときにすぐ診る医療を提供したい」という思いが強く、開業を決意しました。

信条や座右の銘など、またそれにまつわる想いがございましたら教えてください。

私が診療で大切にしているのは、患者さんの声をしっかり聞き、不安や悩みに寄り添うことです。 診療の際には必ず「困っていることや心配なことはありませんか?」特にご高齢の患者さんは、ご自身の症状を話さない方や、不安を大きく抱えている方も多くいらっしゃいます。そのため話しやすい雰囲気を作ることを心がけています。

また、ご家族と患者さんの見解が違う場合もありますので、ご家族に同席しながらお話をすることもあります。患者さんだけでなく、ご家族の不安も解消できる診療を目指しています。

私の信条は「患者さんの生活を支える医療を提供すること」です。 医療は病気を治すだけでなく、患者さんとそのご家族の生活を守る役割を果たします。患者さんやご家族が安心して暮らせる環境を作ることが私の使命だと考えています。

病院・クリニックの特徴を教えてください。

バリアフリー設計
車いすや高齢者の方でも安心してご利用いただけるよう、院内の設計に配慮しています。 動線や椅子の高さ、手すりの位置など、それでも利用しやすい空間づくり医療機関に来るときの不安を少しでも軽減し、通いやすい環境を提供することを目指しています
フットケアに注力
糖尿病の治療を専門とする中で、足の健康が生活の質を大きく決めることを認識しています。 糖尿病患者さんは足の病変のリスクが高く、正しいケアが必要です。また、糖尿病でない方でも足腰の筋力が落ちると、閉じこもりや認知症に繋がる可能性があります。
糖尿病治療の専門性
糖尿病治療に関しては、大学病院での長年の経験を踏まえ、最新の知識と技術で患者さんに最適な治療を提供します。
さらに、糖尿病の合併症や進行リスクを早期に発見するため、エコーや心電図などの検査機器を完備しており、必要に応じて迅速な対応が可能です。糖尿病患者さんだけでなく、健康診断の結果が気になる方や、糖尿病予備軍と診断された方もぜひお気軽にご相談ください。生活習慣病全般の予防・治療にも対応しています。


推薦ドクターの声

芦屋まつおクリニック 松尾 俊宏 先生

入局当初から、勝野先生には大変お世話になりました。 先生は、私の医師としてのベースを作ってくださった方であり、医療の道においても父親のような存在です。とても温厚で優しく、豊富な知識を持ちながらも、糖尿病の専門知識から内科全般まで幅広くカバーし、患者さんをトータルに診て協力してくださる頼もしい医師です。












地域医療サポーター 松谷 麻里子
勝野先生にお話を伺い、医師としての熱い想いや患者さんそのご家族に寄り添う姿勢に感銘を受けました。

また、コロナ禍という未曾有の状況を経て、「もっと患者さんに近い距離で医療を提供したい」との想いで開業を決意されたお話からは、医師としての深い使命感が伝わってきました。糖尿病治療の専門性に加え、フットケアなどを通して地域全体の健康を支えようとされている姿勢は、多くの方に安心を届けるものだと感じます。

患者さんだけでなく、その家族も含めた医療を提供するという視点は、これからの地域医療の理想像といえると思います。

勝野先生が地域の皆様のために「かかりつけ医」として長く愛される存在になることを確信いたします。