ながしま脳神経外科リハビリクリニック

永島 宗紀 先生
脳神経外科 / リハビリテーション科
取材日:2018年10月02日
大阪市淀川区 ながしま脳神経外科リハビリクリニック

プロフィール

永島 宗紀 先生
経歴
大阪大学医学部卒業(2001年)
脳神経外科学会専門医資格取得(2007年)
・富永病院 脳卒中センター センター長
・大阪脳神経外科病院 脳神経外科脳血管外科部長
・藍の都脳神経外科病院 院長補佐
2017年12月1日
ながしま脳神経外科リハビリクリニック院長就任
資格・所属学会
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
今回は大阪市淀川区 脳神経外科・リハビリテーション科 ながしま脳神経外科リハビリクリニックの永島先生をご紹介いたします。

患者の方に向けてメッセージをお願いします

この度、大阪市淀川区で脳神経外科及びリハビリテーション科クリニックを開院することとなりました。
これまで、大阪脳神経外科病院・富永病院・藍の都脳神経外科病院で急性期治療を主に担ってきました。
その経験を生かして、脳卒中など脳疾患の予防や病気との付き合い方など、患者様に寄り添った医療ができるように皆様と一緒に頑張っていきたいと願っています。

病院・クリニックの特徴を教えてください。

脳卒中
脳卒中とは、一般的な用語で正式な医学用語ではありません。正式には、『脳血管障害』といいます。脳血管障害には、脳の血管が詰まることで起こる脳梗塞と、脳内部の血管が切れて出血する脳出血、脳動脈にできたコブが破れるクモ膜下出血が代表的です。
意識障害 半身の麻痺 感覚障害 ろれつが回らない 言葉がでてこない ふらついて手足がうまく動かせない 物が二重に見える
視野が欠ける 脳卒中の治療はできるだけ早く始めることが重要です。脳卒中は、CTやMRIで診断することができます
当院ではMRIを完備しており、脳卒中に対しても迅速で的確な対応をいたします。
上記のような症状がある場合や、ご不安なことがありましたらお気軽にご相談ください。

脳動脈瘤
脳の動脈の一部がコブ状に膨らんだ状態を脳動脈瘤といいます。「瘤」とはコブを意味します。大半のコブは、脳にある太い血管が枝分かれする部分に血流がぶつかり血管の壁を押し出すように形成されますが、これ以外にもコブのかたちや発生部位や大きさなどは多種多様です。
 まれに動脈瘤が周囲の組織を圧迫することで頭痛や物が二重に見える症状が出ることがありますが、多くの脳動脈瘤は無症候である(気づかない)ことが多く、クモ膜下出血を発症して初めて瘤に気づきます。
脳動脈瘤が破裂して発症するクモ膜下出血は死亡率が高く大変恐ろしい病気です。遺伝が関与することも知られていますので近親者にクモ膜下出血を発症された方がいらっしゃる方などもお気軽にご相談ください。

動脈硬化症
動脈硬化症とは、わかりやすく言えば血管の老化です。ただし老化といっても高齢者に限ったことではなく、多くは20代から徐々に動脈硬化は始まり、30代ではほとんどの人が軽い動脈硬化症にあると言われています。この動脈硬化は症状が進行すると動脈の血管壁が厚くなったり硬くなったりして血管がしなやかさを失います。しなやかさを失った血管は心臓に負担をかけることになります。また硬くなった血管壁の内側はもろくなりプラーク(粥腫(じゅくしゅ))ができやすくなります。プラークによって血管の中が狭くなったり、プラークが破れることで血栓が形成され血管を詰まらせたりします。また血栓が血流にのって末梢の血管を詰まらせることがあり、脳の血管を詰まらせると脳卒中(脳梗塞)を引き起こし大変危険です。

推薦ドクターの声

よどがわ内科クリニック  秋田 悦子 先生

医学部で一緒に学んでおります。勉強熱心で脳外科の分野ではスペシャリストです。患者さんの声に耳を傾け寄り添い真摯に向き合われます。

地域医療サポーター 八木 浩之
大阪市淀川区 十三市民病院近くに平成29年12月にながしま脳神経外科リハビリクリニックを開院されました。院長の永島先生は場所を決めるのに1年半ほどかかったとお話しいただきました。脳外科のMRI検査の機械が一階に設置し、広いスペース が必要でありどの場所でもいいというわけにはいかないようです。永島先生は身体を動かすこと、長い時間がかかる手術にも苦でなかったこと、手術の技術の差がはっきりでることもあり外科を選ばれます。勤務医の時は脳神経外科病院で主に急性期治療の脳外科手術をされてきました。術者として、脳動脈瘤開頭術約500件、脳腫瘍摘出術200件、脳動静脈奇形摘出術60件、脳血管内手術700件の執刀経験は、一人のドクターが一生かかわる手術の数より数倍多い件数を数年でこなされてきました。永島先生は半日もかかるような脳の手術も抵抗がなくこなされました。永島先生は脳神経外科のクリニックではMRIなどの検査も重要ですが、術後退院してからのリハビリの必要性を感じられてます。脳神経外科医からの視点で麻痺が残った患者さんへの歩き方の練習など神経にかかわるリハビリを提供されます。作業療法士スタッフも増やされております。3か月に一度処方するボトックスは脳梗塞の麻痺で体が固くなる人に曲がりやすくなる治療も提供されてます。脳疾患の術後の維持期のリハビリが必要ですが、今後は介護で対応する必要性を感じ、ディサービス部門の充実が必要と感じらてれます。脳疾患の専門性を活かし、幅広く遠方からの来院も歓迎のようです。脳卒中など脳疾患の予防や病気との付き合い方など気になることございましたら経験豊富な永島先生にご相談いただくことお勧めいたします。