医療法人錦秀会インフュージョンクリニック

伊藤 裕章 先生
内科 / リウマチ科 / 皮膚科 / 消化器内科
取材日:2016年02月01日
国内初の炎症性腸疾患とリウマチの専門クリニック
グランフロント大阪のインフュージョンクリニック。女医も在籍されています。

プロフィール

伊藤 裕章 (いとう ひろあき) 先生
経歴
昭和55年3月
 大阪大学医学部卒業
昭和55年7月
 大阪大学医学部附属病院第三内科研修医
昭和56年7月
 大阪大学医学部附属病院特殊救急部研修医
昭和56年9月
 三方原病院診療部外科医師
昭和57年7月
 兵庫県西宮病院外科医師
昭和58年1月
 大阪府済生会富田林病院内科医師
昭和59年7月
 石井記念愛染橋病院内科医長
平成4年8月
 大阪大学医学部内科学第3講座助手
平成6年9月
 米国スタンフォード大学免疫リウマチ学教室留学
平成15年3月
 大阪大学大学院分子病態内科学講座講師
平成17年7月
 大阪大学大学院消化器内科学講座講師
平成18年1月
 田附興風会 医学研究所北野病院消化器センター部長
平成22年4月
 医療法人錦秀会 インフュージョンクリニック院長
資格・所属学会
日本消化器病学会認定専門医、評議員、近畿支部評議員
日本消化器内視鏡学会指導医、近畿支部評議員
日本内科学会認定内科医、近畿支部評議員
日本消化管学会胃腸科認定医、評議員
厚生労働省難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班研究協力者
米国消化器病学会会員
米国免疫学会会員
雑誌「IBD Research」編集委員
趣味
海外旅行
今回はグランフロント大阪にあるインフュージョンクリニックの院長 伊藤裕章先生をご紹介します。 一般内科として近隣の患者さん向けと炎症性腸疾患とリウマチの専門クリニックとして、目覚ましい成果を発揮されて日本全国から患者さんも来院されています。さらに2016年度からは乾癬治療のために皮膚科も新設されるなど、今、最も注目されているクリニックの1つです。

病院・クリニックの特徴を教えてください。

国内初の炎症性腸疾患とリウマチの専門クリニック
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とクローン病)は、10代~30代の若い患者さんが多く通院されています。難病ではありますが、約14年前に革新的な治療薬が誕生して、多くの患者さんが普通の生活を取り戻しています。今ではいくつもの新薬が開発されていますが、最初に出たのが点滴(インフュージョン)で投与するお薬だったのでインフュージョンクリニックと名付けたそうです。
この分野の先進国であるアメリカには、診断をするクリニックと点滴だけをするクリニックがありますが、当クリニックは、専門医による確かな診断と治療(点滴)が同時にできる国内初の専門クリニックです。
現在、完治することはない難病ですが、病気をコントロールすることは可能です。当クリニックのような専門クリニックであれば、患者さんも安心して長期間にわたり治療が受けることができます。
また当クリニックは、治験を始め臨床研究や新薬の取扱いなど最先端の医療を取入れているクリニックのため患者さんは、最新の治療を受けることができます。
ちなみに英語表記の IBDは、炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease)のことで、潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis)とクローン病(Crohn's Disease)のことを指します。 病気になる原因も明確ではありませんが、遺伝性と生活環境によるとは言われています。

関節リウマチの専門クリニック
一般に、骨や関節、筋肉など、体を支え動かす運動器官が全身的な炎症を伴って侵される病気を総称して「リウマチ性疾患」といいます。 そのリウマチの中でも「関節リウマチ」とは関節に炎症が続いて、関節が徐々に破壊され、やがて機能障害を起こす病気です。関節リウマチの特徴的な症状は「関節の腫れ」です。もっとも起きやすいのが、手首や手足の指の関節です。
当クリニックでは、この炎症性腸疾患と一見関係がなさそうな「関節リウマチ」に、炎症性腸疾患の治療薬が絶大な効果があり、多くの患者さんは改善されています。
リウマチは、一般的には整形外科で治療される方が多いようですが、関節リウマチであれば、当クリニックの治療を受けることをお勧めします。
ちなみに関節リウマチの発症のピークは30~40歳代で、性別では女性に多く、男性に比べ5~6倍の発症と言われています。しかし、60歳代からの発症も多く、この場合を「高齢発症関節リウマチ」と呼んでいます。

皮膚科の設置 乾癬治療に大きな効果あり
乾癬とは、皮膚が赤くなって盛り上がり、表面に雲母(うんも)のような白い垢(あか)が厚く付着して、その一部がポロポロとはがれ落ちる病気です。まわりの人にうつる病気ではありません。男女比は2対1で男性に多く、主に30~40代に発病します。女性では、10代と50代の発病が多いともいわれています。
当クリニックでは、生物製剤の投与を主とした治療法を行なっています。これらの薬は点滴治療が主ですが、点滴治療に限らず、専門的な知識と経験を活かして必要な時に必要な治療を行います。
この生物製剤とは最新のバイオテクノロジー技術を駆使して開発された新しい薬で、生物が産生した蛋白質を利用してつくられています。体のなかで炎症を起こす物質を直接それに対応する抗体によって除去できる治療法で、関節リウマチに絶大な効果を示しています。
特に、関節症性乾癬など、関節リウマチと病態が似ている病気にはよく効きます。 そのため、当クリニックは、2016年より皮膚科を新設して乾癬治療を実施しています。


推薦ドクターの声

上嶋内科・消化器科クリニック 上嶋 弾 先生

炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease; 略してIBD)とは潰瘍性大腸炎とクローン病を指します。未だ原因がよくわからない病気のため、国の難病(特定疾患)に指定されています。この疾患に対する日本における第一人者のドクターです。

地域医療サポーター 江上 善章
医療法人錦秀会のインフュージョンクリニックは、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とクローン病)のクリニックとして、平成22年にスタートした国内初の専門クリニックです。 クリニックは、グランフロント大阪にあり、落ち着いた雰囲気の大変綺麗なクリニックです。 伊藤先生は、ゆっくり話を聞いていただける話が上手なドクターですから、さまざまな症状も気軽に相談できると思います。また女性患者さんは、女医さんも在籍しているためさらに相談しやすい環境が整っています。 受付のスタッフさんも親切な方で、取材の際の案内も丁寧に対応していただきました。