むらき整形外科クリニック

村木 重之 先生
リウマチ科 / 整形外科 / リハビリテーション科
取材日:2017年03月14日
東京都練馬区下石神井 最新の骨密度測定器導入 「むらき整形外科クリニック」

プロフィール

村木 重之 (むらき しげゆき) 先生
経歴
平成08年
東京大学医学部 卒業
平成17年
東京大学大学院医学系研究科 卒業
平成22年
英国サザンプトン大学MRC疫学リソースセンター 留学
平成26年
東京大学整形外科/22世紀医療センター臨床運動器医学講座 特任准教授
平成28年
東京大学整形外科/22世紀医療センター関節疾患総合研究講座 特任准教授
東京大学医学部附属病院、東京都健康長寿医療センター、横浜労災病院などの勤務を経て、
平成29年
むらき整形外科クリニック開院
資格・所属学会
•日本整形外科学会 整形外科専門医、研修指導医
•認定リウマチ医
•認定運動器リハビリテーション医
•日本骨粗鬆症学会認定医
•ロコモアドバイスドクター
•医学博士(東京大学)
•東京都難病指定医
•日本骨粗鬆症学会 評議員、若手育成委員
•日本骨代謝学会 評議員
•国際骨粗鬆症学会 評議員(CSA)
•NPO法人高齢者運動器疾患研究所 理事
•骨粗鬆症財団 普及と啓発ワーキンググループ委員
•東京大学医学部研究員
•東京都健康長寿医療センター非常勤医師
趣味
趣味は車です。休日や空いた時間には、洗車をしたり、のんびりとドライブに出かけたりします。車のおかげで、趣味を同じくするたくさんの仲間ができました。
今回は、東京大学医学部を卒業後、東京大学整形外科に入局し、大学病院、関連病院にて臨床の研鑽を積んでこられた整形外科専門医の村木重之先生をご紹介いたします。

患者の方に向けてメッセージをお願いします

”患者さんにやさしく” をモットーに、十分にご説明したうえで、治療方針をご相談いたします。日常生活や運動においてお身体を動かすことに不自由を感じる、身体に痛みを感じる部位がある、自覚症状はないが身体的に気になることがある、事故やスポーツによる怪我、その他どんなことでも不安に感じることがあれば、まずお気軽に当院へお越しください。じっくりとお話をお聞きした上で、たくさんの治療法がある中、十分にご説明したうえで、患者さんそれぞれにとって適切な方針をたてさせていただきます。もちろん、セカンドオピニオンにも対応します。東京大学医学部附属病院での経験を活かし、ご相談に乗らせていただきます。
 当院で対応できない検査・手術・入院が必要と考えられる場合は、迅速に設備の整った連携病院にご紹介させていただきます。連携病院は、東京大学医学部附属病院、東京都健康長寿医療センター、虎の門病院のほか、当クリニックの近郊にある順天堂大学附属練馬病院、河北総合病院、荻窪病院とも地域連携を行っております。
 皆さんの痛みや怪我、不安が改善され、少しでも不自由のない生活ができるようになることを願って日々診療を続けてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。

ドクターになったエピソードや開業するに至った思いを教えて下さい

 平成8年に東京大学医学部を卒業後、東京大学整形外科に入局し、大学病院、関連病院にて臨床の研鑽を積んできました。平成13年に東京大学大学院に入学、疫学研究にて医学博士を取得後、平成17年に東京大学医学部整形外科/22世紀医療センター臨床運動器医学講座に着任、臨床の傍ら、疫学研究を行ってまいりました。
 45歳になり、臨床の道に進むか、研究の道に進むかの岐路に立った時、やはり患者さんと話をすることが自分にとってとても楽しく、何より医師として、やはり目の前の患者さんのお役に立つことが何よりやりがいのあることだと思い、開業する事としました。
 東京大学で得た経験を活かし、患者さんにやさしい、安心できるクリニックを目指したいと思います。とにかく、患者さんとお話しするのが大好きです。少しでも患者さんのお役に立てたらこんなにうれしいことはありません。
 よろしくお願いします。


病院・クリニックの特徴を教えてください。

最新の骨密度測定器を導入
骨粗鬆症とは、骨が弱くなって、骨折を起こしやすくなる状態を指します。
特に、股関節の骨折(大腿骨頸部骨折)や背骨の骨折(圧迫骨折)、手首の骨折、肩の骨折が多いです。
股関節や背骨の骨折は、体調を崩したり、足腰を弱くするだけでなく、生命予後にかかわることが知られています。
ですので、骨粗鬆症の予防、治療は非常に大事になります。
われわれの調査では、骨粗鬆症の推定患者数は1280万人なのですが、実際に治療されている方はせいぜい100万人といわれています。
つまり、1000万人以上の方が、骨折をしやすい状態にあるにもかかわらず、治療していないということになります。
最近は治療にもいろいろな方法があり、骨折の予防もできるようになっております。
治療するかどうか判断するには、検査をする必要がありますが、検査にもいろいろな方法があります。
大きくは、骨密度測定、血液・尿検査、問診調査の3つです。
一番、精密に測定できるのは腰椎、大腿骨頸部の骨密度測定です。骨粗鬆症で怖いのは、脊椎圧迫骨折や大腿骨頸部骨折ですので、腰椎、大腿骨頸部を直接測定するのが、骨折のリスクをよりよくとらえることができます。しかしこれはかなり大型の機械で、ふつう大きい病院にしか置いてないです(それでも、日本には2万台くらいあるようで、高齢化が特に進んでいるからでしょうか、世界的に見るとかなりたくさんありますが)。ですので、なかなか近くの病院で測定するというわけにはいきませんでした。そこで、クリニックなどでは前腕の骨密度測定器が普及しています。こちらは小型なので、場所をとりません。しかし、骨粗鬆症で一番怖いのは、脊椎の圧迫骨折や大腿骨頸部骨折ですので、やはり脊椎や大腿骨頸部の骨密度のほうが骨折リスクを評価するうえではベターです。そこで、最近、比較的小型の機械で腰椎、大腿骨頸部骨密度を測定する機器がでてきました。
従来の大型の機械は、ベッドも専用のものを使わなくてはならず、場所をかなり取りましたが、こちらは、レントゲン撮影の台を活用できますので、当院でも導入しております。検査ですが、ねているだけで、数分で終わります。また、血液検査にて骨代謝マーカーというものをはかることにより、骨粗しょう症の進行の予測や治療の効果判定も行うことが可能です。
治療についても、近年では月1回服用するだけでよいもの、6か月に1回注射すればよいものなど、患者さんに負担の少ない治療が出てきました。治療により、骨折を予防することは十分可能となってます。
当クリニックでは、上述した最新の骨密度装置や血液検査を用いた正確な診断の下、日本骨粗鬆症学会認定医である院長による十分なご説明の上、適確な骨粗しょう症治療を行い、骨折を未然に予防します。

リハビリテーション
リハビリテーションとは、広義には「何らかの理由で能力低下、機能低下した状態から改善するよう働きかけること全般」を指しますが、整形外科におけるリハビリテーションは、主に疼痛の緩和のための電気療法や温熱療法、牽引を指します。これらに対応するため、当院では干渉波、SSP、頚椎、腰椎牽引装置、ホットパック、ウォーターベッドなどを完備しています。 また、機器によるリハビリだけでなく、人の手によるマッサージ、筋力訓練、可動域訓練などにも対応しております。リハビリテーション計画については、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医である院長が、患者さんとご相談のうえ、適確な計画を立てさせていただきます。


推薦ドクターの声

きたほり内科クリニック  北堀 和男 先生

村木先生は、東京大学の同級生なのですが、学生時代から皆にやさしく、とても人柄の良い先生です。慢性疼痛、特に膝痛、腰痛、さらには骨粗鬆症治療のエキスパートですが、患者さんのお話をよく聞き、それぞれの患者さんにあった治療を行ってくれますので、とても信頼できる先生で、おすすめいたします。

地域医療サポーター 江上 善章
村木先生は、日本骨粗鬆症学会認定医です。当クリニックでは、最新の骨密度装置を導入しており、血液検査を併用することで正確な診断が可能となりました。
認定医である院長による詳しい説明と適確な骨粗しょう症治療が当クリニックの特長です。