ほりクリニック

堀 雅明 先生
耳鼻咽喉科
取材日:2017年07月10日
西鎌田 ほりクリニック

プロフィール

堀 雅明 (ホリ マサアキ) 先生
経歴
1982年 昭和大学医学部卒業
    昭和大学病院二尾咽喉科
    昭和大学藤が丘病院耳鼻咽喉科
    松井病院耳鼻咽喉科
    小野耳鼻咽喉科(新川分院)院長
    東京都立荏原病院耳鼻咽喉科(非常勤医師)
    ほりクリニック開院
資格・所属学会
アントロポゾフィー医学 国際認定医
日本耳鼻咽喉学会 認定 耳鼻咽喉科専門医
日本耳鼻咽喉科学会 認定 補聴器相談医
趣味
瞑想ヨガの実践。 食生活は玄米が中心。
今回は、西蒲田にある、ほりクリニック院長、堀雅明先生をご紹介いたします。
西洋医学的な診断を大切にしつつ、東洋医学の造詣も深く、アントロポゾフィー医療(人にやさしい自然医療による治療とケア)を取り入れています。

患者の方に向けてメッセージをお願いします

特に乳幼児と小児にできるだけ少ない抗生物質の使用に努力することは、子どもたちの一生に関わるとても重要なことです。親と医師が協働することではじめてこれが可能となります。

ドクターになったエピソードや開業するに至った思いを教えて下さい

家系的には医家の5代目にあたり、江戸末期の医者、堀文菴にさかのぼります。
堀文菴は百姓の三男として生まれ、絵の才能を活かし絵を描いては売り、その資金をもとに医者になりました。
才能と努力、そしてユーモアの人でもありました。そんな人間的にも素晴らしい先祖に感銘を受け医業を継ぐ道を選びました。
同時に自分のアイデンティティーとは何か⁉と悩みました。引き継ぐことだけに終わらせず自分自身が医師として一から始めたいという気持ちが強く、耳鼻咽喉科の医院を継ぎながら「アントロポゾフィー医療」という新しい分野を見つけ医療の幅を拡げています。


病院・クリニックの特徴を教えてください。

正確な西洋医学的診断を大切にしつつ、東洋医学など総合的な医療を取り入れています。
耳鼻咽喉科の診療はもちろん、食生活、運動指導、ストレスマネージメント睡眠改善指導などライフスタイル全般について改善などを通じて、病気の改善にとどまらず、体質改善や健康度を上げることも大切にしています。

■鼻づまりや鼻炎、中耳炎まで素早く治る「正しい鼻のかみ方」を指導しています。
■アレルギー性鼻炎の体質改善治療として舌下免疫療法を行っています。
■難聴を伴う耳鳴りに対しては補聴器屋さんと共同でTRT療法を行っています。
■重症の睡眠時無呼吸症に対してはCPAP療法を行っています。
■当院では耳管開放症に対して積極的に取り組んでいます。カウンセリング・アロマセラピー・運動療法など様々なアプローチで改善している方も多くいます。
■遠方より来院される方も増えてきましたので、遠隔診療で耳鼻科セカンドオピニオン外来、耳管開放症の再診、一般診療再診などを開始しました。




ハード面、ソフト面において診療上の工夫をしています。
ハード面
■耳の診療は基本的に顕微鏡で正確な所見を確認しています。
■当院のファイバーは高精度の画像で確認できる電子スコープを使用しています。
■喘息や気管支炎に対しては呼吸機能検査装置で正確に評価します。
■睡眠時無呼吸症に対して簡易検査装置を導入しています。
■耳管開放症に対しては耳管機能検査装置で正確な検査を行っています。

ソフト面
■当院では、急性副鼻腔炎や急性中耳炎、風邪の症状などにおいて、抗生剤の過剰投与は必要最小限の投与にとどめ、特に小児、乳幼児に対しては抗生物質の投与には慎重な選択を心がけています。
■小児を中心にして、鼻洗液(生理食塩水と重曹で家庭でも簡単に作れます)を無料で配布しています。副鼻腔炎の改善にとても有効です。
■食生活や、十分な睡眠時間の確保、生活のリズムなど生活指導もおこなっています。
・ご希望があればプライバシーを守れる別室での問診もいたします。

アントロポゾフィー医療(自然療法)として、多彩な代替医療の外来があります。
海外で学んだセラピストなど様々な分野の専門家の力を集約して治療にあたっています。

■ヤドリギ療法(癌の統合療法におけるヤドリギ抽出液注射法)
■アートセラピー(絵具で描いたり、粘土細工したりするなかで癒しを導きます)
■アロマセラピー(看護師によるアインライブング…植物の天然オイルを使った全身のオイルトリートメント)
■オイリュトミー(運動療法)
■操体(からだの使い方やからだの歪みを正す療法)
■治療教育相談(発達障害のお子様の相談)
■音楽療法
■母乳相談



推薦ドクターの声

堀歯科診療所 堀 滋 先生

耳鼻咽喉科「ほりクリニック」の堀雅明院長(兄)を推薦いたします。
東洋医学やアントロポゾフィー医療など、人にやさしい自然療法を取り入れています。


地域医療サポーター 斉藤 しほみ
親の医業を継ぐドクターは多いのですが、江戸時代から5代も続く医師はあまりいないのではないでしょうか。
初代の医師、堀文菴という人間的にも素晴らしい人物を尊敬し医師の道に進んだが、医業を継ぐ事に重圧も感じていたそうです。
独自の分野を模索していた中で「アントロポゾフィー医療」という自然療法に出会い、日本に紹介し実践する場を提供されています。アロマセラピーや操体などそれぞれの専門家の外来もあります。ほりクリニックは、耳鼻咽喉から心身両面を含め診てくれる数少ないクリニックです。抗生物質投与についても慎重に対応されていますので、特に小さなお子様には安心して診て頂けると思います。