そしがや大蔵クリニック

中山 久徳 先生
内科 / リウマチ科
取材日:2018年06月11日
[そしがや大蔵クリニック] リウマチ科・膠原病・骨粗鬆症・内科

プロフィール

中山 久徳 (なかやま ひさとく) 先生
経歴
■資格
    早稲田大学卒業
    広告出版会社に勤務
その後、医師を志し、医学部を再受験
1996年 国立山形大学医学部卒業
    東京大学医学部付属病院物療内科(現、アレルギーリウマチ内科)入局
    東京大学医学部付属病院内科、関東中央病院内科、東京都立駒込病院アレルギー膠原病科
    国立相模原病院(現、国立病院機構相模原病院)リウマチ科医長
2012年 そしがや大蔵クリニック開業
資格・所属学会
■所属学会
日本リウマチ学会専門医、指導医、評議員
日本骨粗鬆症学会認定医、評議員
日本内科学会総合内科専門医
身体障害者福祉法第15条指定医(肢体不自由)
日本アレルギー学会、日本骨代謝学会
「ステロイド性骨粗鬆症管理と治療のガイドライン」改定委員会委員
早稲田大学保健センター医師

趣味
ランニング  毎朝5キロ走ります。東京マラソンも2回走りました。
居酒屋巡り  
テレビ番組「主治医が見つかる診療所」でおなじみの「そしがや大蔵クリニック」の中山久徳院長をご紹介します。関節リウマチ・膠原病・骨粗鬆症の専門医です。

患者の方に向けてメッセージをお願いします

2012年4月、世田谷区砧にて「そしがや大蔵クリニック」を開院いたしました。
これまで長らくリウマチ内科医として、関節リウマチ・膠原病・骨粗鬆症の診療に従事してきました。こうした全身疾患を診てきた臨床経験を生かして専門分野はもとより、内科全般に関しても適切な対応をとるようにいたします。祖師ヶ谷大蔵駅から至近の活気あふれる商店街沿いにあり、多くの方々に気軽に足を運んでいただけるような親しみのあるクリニックです。
診察は丁寧に!そして説明はわかりやすく!をモットーに、みなさまに心身ともに元気になっていただける医療を提供できるよう、医師・看護師・診療アシスタントが一丸となり努力して参ります。末永くよろしくお願い申し上げます。


ドクターになったエピソードや開業するに至った思いを教えて下さい

私はバブル全盛の年に早稲田大学商学部を卒業しました。広告出版企業に就職し、営業マンとして駆け回っていました。がむしゃらに働き、仕事に情熱を燃やしている多くの人々と出会う中で、今一度改めて何を生業にしたいのかを自らに問いかけました。
今でこそ毎日5㎞のランニングを日課とし元気な日々を過ごしていますが、子供の頃には定期的に病院通いしていました。病気のことが理解できず、友達と同じように動き回りたいと思っている私に、当時の主治医は体の中で起きていることを分かり易く説明し、どこまで頑張ってよいか、無理するとどうなってしまうかを丁寧に話してくれました。患者さんに寄り添うこのような医師になりたいと思う時期もあったものの、文系頭の私には到底無理だとあきらめていました。しかし、一度社会に出たことにより、本当にやりたいことが明確になり、医師になるべく医学部再受験に挑戦する決意をしたのです。高校1年生の教科書から買い込んで一から勉強しなおすところから始めて、壮絶な受験勉強を経て何とか山形大学医学部に合格しました。そして6年間の2度目の大学生活を終えて、30歳で回り道医師として歩みだしました。こうして順当ではない過程を経て医師になったことを強みとした医療を提供できるよう常に意識して診療にあたっております。

病院・クリニックの特徴を教えてください。

私の願いは、みなさんに健康長寿であってほしいということです
歳を重ねても身の回りのことは自分でできることが健康長寿であるということですが、現在は男女ともに平均寿命にくらべて健康寿命は約10年短いのです。この差の期間はしばしば介護が必要となり、ご本人はもとより、ご家族や社会全体にとっても負担が増えてしまいます。
健康寿命を短縮させてしまう原因はさまざまですが、脳血管障害、認知症、そして骨折や関節障害などの運動器疾患が上位を占めます。この中で私の専門性を生かして診療しているのがリウマチ性疾患及び骨粗鬆症の領域です。

私は関節リウマチ・膠原病・骨粗鬆症の専門医です
■関節リウマチ
一昔前まではリウマチは難病だと考えられていましたが、最近では関節リウマチを早い段階に診断し、関節の破壊をも抑える積極的な治療を受けることにより、寛解(病気で悩ませることのない落ち着いた状態)に達することも可能になりました。
■関節リウマチ診療のポイント
その1 早期に診断をつける
 関節破壊が生じる前に診断をつけて治療することが重要です。関節リウマチ以外のまぎらわしい病気と区別することが必要とされています。そのために関節リウマチの診断はリウマチ専門医が行うのがよいです。
その2 早期からしっかりと治療する
 近年、次々に関節リウマチの新たな治療薬が開発されています。
抗リウマチ薬や生物学的製剤(生物学的製剤は点滴や皮下注射で投与)など、当院ではこうした薬剤を患者さんの症状に応じて適切に薬剤を選択し関節リウマチの治療方針を決めていきます。
その3 適切な病状の評価をする
 定期的に関節リウマチの活動性を適切に評価し、活動性が「中くらい」より高いようであれば薬の内容を見直して、さらに良い状態に改善していくようにします。
その4 関節以外の症状や薬の副作用の出現に気を配る
 リウマチの患者さんは複数の薬を長期間にわたり服用することになるため副作用の注意が必要です。
当院ではリウマチ内科医がしっかりと患者さんの全身管理をしていきます。
その5 関節リウマチは薬ばかりが治療ではない
 手術療法やリハビリテーションにつきましても、他の施設との連携を図り時期を逃さずに適切な対応をするように致します。

■膠原病
膠原病(こうげんびょう)とは関節リウマチを含む、免疫の異常を背景にもった全身的な疾患のことです。
同じ病名の膠原病であったとしても全身にどの程度の変化が現れているかによって治療法はまちまちです。
患者さんの状況を丁寧な診察で把握し、適切な治療を行うようにしております。

■骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
骨粗鬆症とは骨がもろくなり骨折しやすくなる病気です。
ひとたび骨折すると2つ3つと繰り返されていく事が知らせており、この悪い連鎖を断ち切ることが必要です。
現在の骨の強さを骨密度測定器(DXA法)などで評価し、状況により適切に薬物治療を行い、骨折しないよう骨強度を高めるように努めます。
もちろん、薬だけに頼らずに、食生活や運動など日々の生活で心がけて頂きたいことも患者さんの状態に応じて指導するようにしております。

■ステロイド性骨粗鬆症
長期的なステロイドの服用による骨密度の低下はほぼ必発であり、ステロイド骨粗鬆症といわれます。
ステロイドは様々な疾患に有用な薬剤である反面、性別にかかわらず若い年令であっても骨折を引き起こしやすくする原因にもなります。
現在、何らかの疾患によりステロイド治療は受けているが骨粗鬆症の検査をしたことがない方、治療を受けるべきか心配な方は当院にお気軽にご相談ください。

■高尿酸血症・痛風
健康診断でも血液検査などで尿酸値が高いと言われた方は、何も症状がないからと言ってそのまま放置しないでください。
特に男性の方では、尿酸値7以上の状態がどれだけの期間続いていたかによってその後の痛風発作の猛烈な痛みにこの先どれだけ悩まされるかがおよそ決まってしまいます。
当院では関節超音波検査で関節にこびりついている尿酸結晶をお示ししてその後の治療や適切な生活習慣を継続するモチベーションを高めてもらうようにしています。




私は総合内科専門医です
健康寿命を縮めてしまう脳血管障害や認知症は様々な生活習慣病とのかかわりもあり、高血圧症や脂質異常症、糖尿病をうまくコントロールしていくことが重要です。そのためには何も薬に頼るだけではなく、日々の生活習慣上の問題点を見つけ出し、それを改善する道筋を伝えることも我々の大切な使命だと思っております。

常に体全体を診るように心がけており、早めに病気を見つけられるようにします。
専門性の高い疾患につきましては、患者さんのご希望もお聞きし、専門医のいる医療機関に迅速にご紹介いたします。


推薦ドクターの声

目黒柿の木坂リウマチ・内科クリニック 山口 晃弘 先生

中山先生は同じ医局の後輩に当たりますが、私と同い年です。と言いますのは、中山先生は早稲田大学を卒業して広告出版会社に勤務、その後医学部に入り直したからなのです。
 医学部以外の大学生活と社会人(それも広告出版会社)を経験したからでしょうか、非常に話が上手い、分かりやすいです。さらに自分が喋るだけではなくて相手の話を引き出すのも上手い。これって医師としてとても大事な才能なんですね。皆さんも機会がありましたら中山先生との対話で安心できる医療を体感して欲しいと思います。

地域医療サポーター 斉藤 しほみ
中山先生は、異色の医師です。大学卒業後広告代理店に就職した後、一大決心をし医大を受験し直して医師になられました。自ら「回り道医師」と言われますが、回り道をしたからこそ人間力を増し高いコミュニケーション能力を発揮されています。
そんなユニークな経歴の中山先生は、テレビ番組「主治医が見つかる診療所」にレギュラー出演されています。明るいキャラとわかりやすい解説が好評です。
糖尿病の患者さんには、厳しく「食事と運動」を指導されるそうですが、自らにも厳しく毎朝5キロ走っているそうです。
風邪などの一般内科から、リウマチ・骨粗鬆症の専門医として気軽に相談に載っていただける心強いホームドクターです。
祖師谷大蔵の駅から直ぐですので、近隣の方だけでなく小田急沿線の方も通いやすく、リウマチのように長く通院の必要がある患者さんにも便利です。
テレビで見る中山先生のように、実際の診療でも病気についてわかりやすく説明してくださり丁寧な診察が受けられます。是非ご相談なさってみてください。