かねしろ整形外科リウマチクリニック

金城 聖一 先生
内科 / リウマチ科 / 整形外科 / リハビリテーション科
2021年4月1日開院、寝屋川市のリウマチ、整形外科、骨粗しょう症の専門医「かねしろ整形外科リウマチクリニック」

プロフィール

金城 聖一 (かねしろ しょういち) 先生
経歴
学歴

1998年3月 東大寺学園高等学校卒業
2004年3月 大阪大学医学部医学科卒業
2014年3月 大阪大学医学部大学院 器官制御外科学(整形外科)修了

主な経歴

2004年5月 大手前病院臨床研修医
2007年4月 大阪府立急性期総合医療センター 整形外科医員
2008年4月 国立呉医療センター 整形外科医員
2009年10月 大阪大学医学部附属病院 整形外科医員
2014年4月 JCHO大阪病院 整形外科リウマチ科医長
2016年4月 大阪労災病院 整形外科リウマチ科副部長
2020年4月 大阪刀根山医療センター 整形外科リウマチ科医長

資格・所属学会
医学博士(大阪大学)
日本リウマチ学会専門医
日本整形外科学会認定専門医
日本骨粗鬆症学会認定医
日本リウマチ財団登録医
身体障害者福祉法第15条指定医(肢体不自由)
難病指定医
緩和ケア研修修了
受賞歴・出版物
"受賞歴①Annual European Congress of Rheumatology EULAR 2012 travel award
②2nd Joint Meeting of the International Bone and Mineral Society and The Japanese Society for Bone and Mineral Research (IBMS/JSBMR) 2013 travel award
③2017年度 日本骨代謝学会(JBMM)論文賞 ④2017年度 日本骨粗鬆症学会 森井賞(共著) "

出版物①特殊な骨折insufficiency fracture AFF(atypical fracture of femur)の画像診断 医薬ジャーナル52巻2号(2016年2月) ②痛風の足部障害The foot problems caused by gout 今日の整形外科治療指針第8版in press
趣味
スポーツ観戦 海外ドラマ鑑賞 特に野球が好きで阪神タイガースファンです。
今回は2021年4月1日に開院されたばかりの、寝屋川市の「かねしろ整形外科リウマチクリニック」の院長、金城聖一先生にお話しを伺いました。金城先生は寝屋川市で唯一の整形外科、リウマチの専門医です。

患者の方に向けてメッセージをお願いします

かねしろ整形外科・リウマチクリニック院長の金城聖一(かねしろ しょういち)と申します。このたび令和3年4月1日付で平木秀樹前院長のあとを引き継ぎ、院長に就任いたしました。
私は大阪大学医学部卒業以来、関節リウマチ、骨粗鬆症を中心に免疫・整形外科疾患の診療・研究に長年携わって参りました。専門である関節リウマチは関節以外にも全身のあらゆる臓器に様々な障害を引き起こし、病気が複雑であるため幅広い知識が必要とされます。内科的知識・外科的技術、すなわち総合的な医療知識技術が問われる専門領域であり、そのため患者さん全体を診ることを日々の診療の心得として修練して参りました。また母校である大阪大学医学部の学祖といえる緒方洪庵は「医は仁術」を実践され、学生の時からその教えは深く心に留まっております。
医学医療の進歩に伴い、医療技術も特殊性が高まりそれに基づいて細分化されるようになりました。臓器別に専門化し、一層深く高度化が進んでおります。その反面,「細分化した領域のみ」に着目することで総合的な視野が欠如することがあります。リウマチ性疾患では多彩な症状や所見が、その疾患の兆候であり、総合的な視野で見ることにより初めて診断につながるケースもあります。治療においては総合的な視野で行わなければ、副作用・合併症対策ができません。そのため、患者さんを全人的に診療することは不可欠であり、身体を総合的な視野で診ることを常日頃より行っており、「専門医」とともに「総合医」としての役割も担っております。
“良きリウマチ専門医は良き総合医である”という信念の元に、一つの症状や疾患だけにとらわれることなく、医療の原点である患者さんとの対話を何よりも重視し、「医は仁術である」という教えとともに心が通った診療を実現したいと思います。
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ドクターになったエピソードや開業するに至った思いを教えて下さい

私が整形外科医を志す事になったのは、学生時代、整形外科教授でありました吉川秀樹先生の講義で、緒方洪庵先生のお話をお聞きしたのが、きっかけです。その講義では、吉川教授の専門である骨腫瘍のありがたい講義内容は、残念ながら忘却の彼方となりましたが、「扶氏医戒之略」のお話は、医師としての理想像だけでなく、一人の人間としての理想像として、その言葉に深く感銘を受けた事を今でも鮮明に覚えております。物心ついた時から野球が好きで、元々運動器に興味がありましたが、教授のお言葉が決め手となり、吉川教授の元で、医師として研鑽を積みたいと思い、整形外科教室に入局致しました。どんな疾患にも共通して言える事ですが、早期に診断し、早期に治療することが大切です。特にリウマチは発症してからの2年間の間に急速に関節が壊れる可能性があり、関節を守るためには発症早期にしっかりした治療を受けることが重要です。
治療を受けるためには、なんと言っても、早期の段階で間違いなく正しく診断することが最重要です。
今までは病院勤務で、病院に紹介されて初めて診察をする診療スタイルでありました。病院に紹介された時点で既にリウマチが進行し関節が破壊されてしまった患者さんを多数診てきました。もっと早い段階で治療介入できれば、関節破壊を防ぐ事ができたのではないかと歯痒い思いをする事があり、より早い段階で患者さんの診療を行える機会があるクリニックの方がいいのではないかと考え、開業に至りました。
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信条や座右の銘など、またそれにまつわる想いがございましたら、教えてください。

~扶氏医戒之略~ 簡易的に示します

医師は己の利益のためでなく、患者を救うために全力を尽くすべきだ。
患者の社会的地位や身分、貧富の差を問わず治療する。
医療の目的は患者を治すことであり、患者を道具にしてはならない。診療に当たっては偏った考えに囚われず、無闇にあれこれ試さず、謙虚になっ  て、細心の注意を払うべきである。
医学・医術の研鑽を積むだけでなく、日ごろから言動に注意を払って患者の信頼を得なければならない。時流におもね、詭弁や珍奇な説を唱えて、世  間に名を売るような行いは、医師として最も恥ずかしいことである。
昼間に診察した患者について夜間にカルテを作成し、医学書などで検討を加え、症例研究することを日課にすべきだ。
医師はたとえ学術に優れ、言動も厳格であったとしても、人々に信頼されなければ、力を発揮することはできない。患者の秘密を他言してはならな   い。また、賭博や飲酒、放蕩、利益に欲深いのは言語道断である。
ほかの医師を批判するな。その根底には医師は患者を救うという共通の目標に向かって各自研鑽し、お互いに尊重すべきだとの理念がある。
医師が相談して診断を下すときには、三人以下の少数精鋭で行い、患者の安全を第一に考えて、自説に固執して争論になってはいけない。
患者が医師を変える際には、医師どうしの仁義がある。前の医師の顔を立て、診療の経過をたずねたうえで引き受けるべきだ。しかし、明らかな治療 ミスや救急の場合は例外だ。仁義は捨てて、すぐに対応すべきである。

大阪大学医学部は適塾の流れを受けており、緒方洪庵先生は学祖と言えます。180年前の心得でありますが、医療技術は比較にならないほど進歩した現代においても、医の倫理として十分に通用する重みのある言葉で、医師としてのあるべき姿が明確に述べられています。煎じ詰めれば「病者のために最善を尽くす」ということであり、そのための不断の努力を積み重ね、今後も地域医療に邁進する所存です。当院のモットーであり、医療従事者としての心構えでもあります。
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病院・クリニックの特徴を教えてください。

内科医・整形外科医を兼ねたリウマチ専門医・骨粗鬆症専門医が最適な治療を提供いたします
当院では、整形外科・内科一般診療に加え、リウマチ、骨粗鬆症に関して専門治療を受けていただくことができます。
問診診察に加え、レントゲン検査、関節超音波検査、骨密度検査、血液検査を駆使して、適切な診断、治療法の提案をさせていただきます。リハビリテーションにも力を入れており、器具を用いた物理療法に加え、理学療法士による運動療法も行っております。手術、MRI、CT検査等が必要な場合は、適切な治療、検査が行える医療機関を紹介させていただきます。
地域の皆様に頼られるかかりつけ医となるため、骨折・捻挫等の怪我、若年のスポーツ障害や上手に付き合っていかなければならない御高齢者の腰や膝の痛みなどの整形外科疾患のみならず、一般の内科疾患への対応にも万全を期す所存です。健康診断、予防接種から、風邪、高血圧、糖尿病、高脂血症、痛風、骨粗鬆症、貧血など、皆様の身近にある疾患に対しても十分な対応が可能です。気兼ねなくご相談いただければと思います。

トータルサポート
下肢・足を中心とした関節症に特化した医院として最新の知識と知見をもって診断し、専門的なリハビリテーションから装具加療・最新の再生医療まで、あらゆる保存療法をご提案します。外反母趾変形や変形性関節症などで手術を希望される患者さまには、手術経験が豊富である院長が提携病院にて手術を行い、術後のリハビリテーションからアフターフォローまでトータルサポートをいたします。

かかりつけ医として
院長は寝屋川市のクリニックとしては唯一、日本整形外科学会認定の整形外科専門医と日本リウマチ学会認定のリウマチ専門医の両資格を有しています。さらに日本骨粗鬆症学会認定の骨粗鬆症専門医資格も有しております。これまで同様、整形外科、リウマチ、骨粗鬆症の専門医・総合医としての経験、知識、技術を生かして、最新の医療情報も取り入れながら、「かかりつけ医」として今後もますます地域の皆様の身体機能の向上、健康寿命の増進に貢献してまいります。


推薦ドクターの声

西平診療所 西平 守和 先生

金城先生はリウマチ専門医として大阪府内の基幹病院で診療にあたってこられましたが、決してリウマチだけでなく、広く整形外科一般の知見をお持ちです。
人柄も優しく、なんでも相談しやすい先生なので、本当におすすめのドクターです。

地域医療サポーター 松谷 麻里子
金城先生は高校生の時に観た「ER」という海外ドラマに影響を受け、医師に憧れを持つようになりました。

夢を叶えられた先生ですが、研修医の頃はローテーション制度により多数の専門科(内科・外科・小児科・産科など)を研修し、自分が務まるのか心配で、寝る間も惜しんで職務に没頭されたそうです。今振り返るとそれが良い経験になっており、何事に対しても冷静沈着に対処できる方法が身に付いたということです。
また「Never put off till tomorrow what you can do today.」という英語のことわざがありますが、普段から「今日できることは、今日のうちにやる」のが先生の信条で、常に準備を怠ることなく、いろんなことを想定したうえで診療を行う習慣につながっていると仰います。

大病院でリウマチの専門医として、研鑽を積まれた先生ですが、かなり進行した状態で診察にこられる患者さんが多いことが、とても気がかりだったようです。もっと早くにきちんとした治療をしていれば・・・という想いから開院を決意されました。

「最近では、エコーの性能が上がったことで、より客観的で正確な診断が可能となり、治療薬の進歩もあり、早期に適切に診断・治療を行うことでリウマチが良くなる時代になりました。今まで沢山の患者さんの診療を行ってきて、いろんな治療方法や合併症を経験し、その経験から患者さん個々に適した治療対策が可能です。関節破壊が進行し、手術が必要となった際には基幹病院と連携していますので、自ら手術を行うことも可能です。そのような環境下で患者さんをトータルでサポートし、しっかりと診ていきたい」と意欲満々です。

今までの治療で納得のいかなかった方は、一度金城先生訪ねてみられてはいかがでしょうか。